2025年11月14日、今回は文化体験と平和学習を兼ねて3か所をまわりながらの学習となります。
むら咲むらでは琉球王国時代の街並みを眺めながら、様々な伝統工芸などの体験ができます。
今回は面シーサー作りに挑戦!
それぞれの個性が出るシーサー作り。
焼き物は、乾燥~本焼きまでを約2ヵ月ほどかけて行うため、すぐに持って帰ることはできませんが、完成を楽しみに待ちます♪
そして、むら咲むらを後にし、車で2分のところにあるチビチリガマへ。
今年は戦後80年という節目の年でもあることから、戦争がどんなものだったかを学び、実際に足を運びます。
チビチリガマは、住民が追いつめられ、集団自決が行われてしまった場所です。経験者のインタビュー動画を事前に見てもらい、なぜそんな悲劇が起きてしまったのかを考えてもらいました。
そしてチビチリガマは、遺族の方々にとってはお墓ですので私たちも手を合わせ、この場を後にしました。
(生徒からの希望もあり、写真は控えています)
そして最後に、チビチリガマから車で8分のところにある残波岬灯台へ。
ここは、日本全国にある灯台3300基の中でも数少ない”のぼれる灯台”となっています。
(のぼれる灯台は全国で16基のみ)
入場料300円で、てっぺんまでのぼる事ができます。
実は私、灯台にのぼるまで少し軽く見ていました。
というのも、てっぺんにのぼっても灯台内側のガラス窓から外を眺めて終わるだろうと思っていました。
そして、いざ入ってみると…
なんと階段の数は99段、しかも細長い灯台の中をのぼるため、傾斜がとても凄いです。
人も一人しか歩けないような幅で、降りてくる人もいるため譲り合いながら一列になってのぼっていきます。
そしてやっと99段をのぼり終えると…
灯台てっぺんの外に出ることができました!
外は台風の影響もあってか、風がゴウゴウと吹き荒れ、足元がフラつき、思わず手すりに捕まったり、体がのけぞったりするほどの風でした。
ちなみに海側を覗くと、写真では伝わりにくいですがゾワッとするほどの迫力があります。
天気の良い日は景色も素晴らしいので、まだのぼったことがない方は、貴重な”のぼれる灯台”にぜひのぼってみてください!
そして灯台を降り、岩場を歩くと岩場に打ち付けられた水しぶきで虹が出現。
波打つたびに虹が出ていました(^^♪
ここから平和学習と繋がりますが、残波岬は昔、米軍の実弾演習場でもありました。
そして沖縄戦の際、米軍が上陸したのも残波近くの海岸線です。
今見ているこの綺麗な海から、80年前に戦争が始まり、景色は同じでも「見え方」が違ってくるのが平和学習の大切さだと思います。
そして、今回体験した伝統文化。
平和学習も兼ねて行ったことで、生徒から「戦争も伝統文化なのか」という質問がありました。
戦争は繰り返してよいものではありません。そのため、受け継ぐもの、つまり「伝統文化」には入りません。
ですが、戦争を経験した人たちが「二度と同じことを起こさないため」に生み出した語り、行事、考え方こそ、平和を守るための文化として受け継がれるべきものだと考えます。
戦後、読谷村は壊滅状態となり、沖縄の文化も一度は失いかけました。
ですが、地域の人々は「文化こそ子供たちを守る」と復興・伝承を続け、三線、焼き物、織物、食、街並み…それらを見たり、体験したりできる場所は貴重で価値のあるものだと思います。